ヤマダさんの話

作成:2008年10月7日

作成者:関大ディスアビリティー・スタディーズ・グループ(KDSG)4期生

視覚障害のある方のお話です。

 生まれつき視力に障害があり
 ましたが、子供のころはみんな
 と遊んだり、一緒に勉強したり
 つらい思いをすることは
 ありませんでした。

でも、みんなに負けたくないと思い、人一倍努力する子でした。
そして、教師になってからも目が

悪いことで生徒からナメられない

ようにしようといろいろな努力を

しました。
 ある時、メガネからコンタクトに
 かえると......

 視力も上がり別世界!!

 見えるんだから何でもできると
 思ったし、実際に教師としての
 能力も上がりました。


 しかし.......

 矯正がキツすぎて白内障に
 なってしまいました。

 手術をしましたが、だんだん
 悪くなっていきました。


 出席簿やテストの答案、

 生徒の顔も見えにくく

 なってきました。
 引率ができなくなったり、

 業務の一部ができないことも

 ありました。
 それでも、「まだやれる」と思い、

 教師という仕事にしがみつき

 ました。
 妻が「やめてもいいよ。」と言って

 くれたおかげで決意することが

 でき、退職しました。
 彼は全盲になったことで、
 「人生が開けた」と言います。

 今では研究という新たな目標を
 持ち、楽しく頑張っています。