DSW心のバリアフリー尺度(障害理解研修の効果測定尺度)

最終更新日 2012年1月22日:4年ぶりに更新しました


☆ようこそ☆

 本ページは関西大学・社会学部・社会学科・社会学専攻・杉野ゼミDS3期生が作成したページです。

 障害疑似体験を実施される方をはじめ、障害のある方の講演会や人権教育のための ビデオ上映会などを企画する方に、ぜひ私たちの作った効果測定尺度(DSW心のバリアフリー尺度)を利用していた だきたいと思います。

「DSW心のバリアフリー尺度」を構成する質問文(各尺度の項目と、尺度ごとの信頼性係数・wordファイル)

「DSW心のバリアフリー尺度」を構成する質問文(各尺度の項目と、尺度ごとの信頼性係数・テキストファイル)


 障害理解研修では参加者の方に感想を書いてもらうことが多いと思いますが、参加者が研修をどのように受け止めたのか数値化して測定する方法はこれまでありませんでした。このページにある私たちの効果測定尺度を使えば、研修の効果を数値化することができます。

 講演などで話をする方の中には、自分の話がかえって障害に対する偏見を強めてしまったのではないかと不安になる方もいると思います。そういう場合に私たちの測定尺度で参加者の意識の変化を測定すれば、偏見が弱まったのか、強まったのか数値で確認することができます。

 さらに、統計的な処理を自分でできる方は参加者の意識変化が偶然によるものなのか、研修の効果によるものなのか、統計的にも検証することができます。

 関心のある方は、まずはアンケート用紙をダウンロードして下さい。


1.「DSW心のバリアフリー尺度」を用いたアンケート用紙のダウンロード

     
  1. 私たちのアンケートをそのまま使う場合は、pdfファイルをそのまま印刷して使用してください。
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  3. 私たちのアンケートの一部を使用する場合、または、改良して使用される場合は、上記の「DSW心のバリアフリー尺度を構成する質問文」を参考にしながら、エクセルファイルを利用してください。
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  5. アンケート用紙は研修前のアンケートと、研修後のアンケートの2種類があります。2種類とも印刷してください。研修前と研修後のアンケートどちらもA4で2枚ずつで印刷できるように、なっています。
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  7. 研修前のアンケートと、研修後のアンケートは、いっしょにとじて実施します。ばらばらに実施しないでください。
  8. 研修前のアンケートは研修をはじめる前に10分程度で参加者に回答してもらいます。その後、研修中はアンケート用紙を参加者に保管しておいてもらい、研修終了後にもう1度、研修後のアンケートに回答してもらってから、アンケート用紙を回収します。

研修の前に使用するアンケート用紙

アンケート用紙(pdfファイル)のダウンロード

アンケート用紙(エクセルファイル)のダウンロード

研修の後に使用するアンケート用紙

アンケート用紙(pdfファイル)のダウンロード

アンケート用紙(エクセルファイル)のダウンロード


2.アンケート結果の集計について

アンケート結果の集計は次のエクセルファイルを使ってください。

集計用のエクセルファイルのダウンロード

集計用のエクセルファイルの使い方(初心者用)のダウンロード(wordファイル)

集計用のエクセルファイルの使い方(初心者用)のダウンロード(テキストファイル)


3.集計結果の見方のダウンロード

2のエクセルファイルを利用したときの集計結果の見方です。

集計結果の見方のダウンロード(wordファイル)

集計結果の見方のダウンロード(テキストファイル)

参考資料

尺度の作成に用いた質問紙調査の質問文(エクセルファイル)

上記の質問紙調査への回答結果(225サンプル・エクセルファイル)

上記データの因子分析のパターン行列(pdfファイル)


4.DSW心のバリアフリー尺度を用いた研究

2008/3/15
関西大学社会学部杉野ゼミ2006年度生 「障害理解研修の効果測定―障害疑似体験と障害平等研修の比較実験―」『関西大学社会学部紀要』39(3), 275-287, 2008年3月30日

障害疑似体験と障害平等研修の効果を比較するために2つの研修プログラムを実験的におこない、それぞれの実験参加者について実験前後での意識変化を「DSW心のバリアフリー尺度」によって測定しようとしたものです。「DSW心のバリアフリー尺度」による測定結果についてt検定をおこなっています。上記のCiNiiの表紙ページからPDFが見れます。

2008/4/15「りぼー」こと倉本智明さんの批判にこたえて(2008年4月15日)

2009/9/30
堤 佳弘, 今枝 史雄, 山本 壮則, 金森 裕治  「障がい理解学習の現状と実践的課題についての基礎的研究 ―通常の学級における授業実践についての報告(第U報)―」 『大阪教育大学紀要 第W部門 教育科学』58(1), 81-102, 2009年9月30日

 大阪教育大学教育学部特別支援教育講座の金森研究室で、「心のバリアフリー尺度」の小学生版が開発されています。(上記論文96-100頁参照)障害理解教育の機会は小学生などで多いでしょうから、小学生用の尺度は役立ちますし、今後も改良されていくのではないでしょうか?

2011/8/27-8
井手將文 市販ゲームの共用体験による障害に対するイメージ変容(第二報)−ワークショップ前後の意識調査比較− 日本福祉のまちづくり学会第14回 全国大会研究発表概要集, 2011

 佐賀大学の井手將文さんより学会報告概要をいただきました。障害者用の入力装置を使って市販のゲームソフトを非障害者の大学生に体験してもらいながら障害理解を促進しようとするもので、体験の前後で「心のバリアフリー尺度」を使った測定をおこなった結果が報告されています。尺度の測定結果は、私たちの実験よりも、かなりはっきりしているので、自分たちの作った尺度とはいえ、ちょっと驚きました。今回の「市販ゲームソフトの共用体験」のほか、障害当事者も参加して開発された障害理解プログラムについては、井出さんの下記の報告を参照してください。
井手將文「ユニバーサルデザイン体験ワークショップ」, 第24回リハ工学カンファレンス講演論文集, 213-214, 2009
井手將文「市販ゲームの共用体験による障害に対するイメージ変容」, 日本福祉のまちづくり学会第13回全国大会研究発表概要集, 2010


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